林業と黒毛和牛の飼育をしているお客様。
当社の「合掌の家」シリーズの家をご覧になって、ご自宅の建て替えの依頼がありました。周囲の景観に溶け込むデザイン、所有している山林の木を使って立てることを要望されました。
自分の山の木を使いたい
一般的に家を建てるときに使う木材は、ほぼ海外からの輸入木材を使用します。
それはなぜかと言うと、日本国内で育てている木を伐採して使用するより、輸入した方が価格が安く済むからです。
木が材になるまでには、木を育て、管理し伐採、加工して輸送など、日本でも海外でも作業は変わらないはずです。
しかも、海外からは遠い国から輸送する費用も掛かるにも関わらず、国産材より安いのです。
依頼者のS様は、自分で木を育てられていて、林業に携わられていることもあり、輸入木材ではなく、自分の山の木を使いたいとの想いから、費用はかさみますが、山林からの気の伐採、搬出、製剤、乾燥、加工と時間をかけ、地元の業者の皆様の協力により、完成いたしました。
牛たちのいる牧場脇での打ち合わせなど、車で片道2時間ほどの距離もあまり苦にならず、当方としても、得難い良い体験になりました。
地域の皆様と完成をお祝いしました
完成披露の際には、地域の皆様をご招待し、ハープの演奏も披露。
和室には丸窓のある床の間と合わせて広々と使えるリビング。
エコエネルギー、温水床暖房で、全館暖房。
14畳のルームエアコン1台で全館冷房を実現しています。
そして目を引くのは、立派な大黒柱!
まさに、施工主と同じ時間を過ごし大きく育った木と一緒に、これからも寄り添って生活できるという、とても豊かな住まいが完成しました。
S様では、黒毛和牛の肉を茂木町の特産品としてブランド化していく計画が着々と進んでいます。
所在地:栃木県茂木町。
完成日:令和2年9月完成。
備考:
木造2階建て延べ面積65坪。
二世帯住宅。